道路、河川、住宅地など、人間の生活の基盤となる社会インフラ整備に携わる企業の事務所である。 「誠実に、そして正確・迅速・丁寧に」という企業哲学のもと、建物に端正さや折り目正しさを与え、同社の仕事に対する取組みの姿勢や、企業哲学そのものが建物に醸し出されることを意図して計画した。
　敷地は交通量の多い街道の交差点に面しており、開放感のある南面の大きなガラス窓や、大地を想起させる交差点に面した築山は、 同社が社会インフラ整備のための、地域に開かれた企業であることを認知していただくことができるように、 また、内部は全体的に繋がりのある空間にすることで、業務の円滑な遂行や従業員間のコミュニケーションの促進を図っている。