施設は開設以来これまで数度にわたり増築がなされてきたが、開設時に建設された本館が老朽化に伴う建物の劣化や耐震強度不足のため、今回建て替える運びとなった。 建替えに際しては、従来からの就労移行支援事業、生活介護事業、就労継続支援B型事業のほか、新規事業としてパンの製造販売および喫茶店の運営（就労継続支援A型事業）が計画されており、 事業として成立させるために、サービス面はもとより建築的な魅力も必要とされている。
　パン事業および喫茶店に関しては、目の前が公園ということもあり、恵まれた立地条件を最大限に活かすことを心掛け、 喫茶店が公園の一部のように感じられるようなデッキテラスのあるオープンカフェを提案し設計をまとめた。
　従来からの事業に関しては、作業が効率よくおこなえるよう機能的な動線計画とし、共用部分はくつろげる空間、くつろげる環境づくりを重要視している。 利用者の皆さんそれぞれが自分好みの場所が見つけられる様な建物になればと思う。